非加熱のはちみつが健康に良い理由:自然の恵みをそのままに

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はちみつマイスター 竹中

金沢にある直営店「みつばちかふぇ」の店長。美味しいもの、お酒が大好物。はちみつのことならなんでもお任せください♪

           

今回は「非加熱はちみつ」について、加熱処理されたはちみつとの違いや、その特徴を詳しくご紹介します。

非加熱はちみつとは? 加熱処理されたはちみつとの違い

はちみつイメージ

「非加熱はちみつ」とは、ミツバチが巣の中で作り出したはちみつを、採れたままの状態、つまり煮詰めたり加熱せずに瓶詰めしたはちみつのことです。生はちみつとも呼ばれています。一方、製造や保管の都合上、はちみつを加熱処理してしまうこともあります。
※ミツバチの巣箱の中は冬でも約40度前後に保たれています。つまり自然界の中では、はちみつも約40度前後で保存されています。そのため、はちみつを加熱するというのは60℃以上に熱を加えていくこととします。

なぜはちみつを加熱するのか?

はちみつの中には、気温が低いと白く固まってしまう(結晶化)ものもあります。そのため、はちみつを液体の状態で保存したり、固まったものを液状に戻すために加熱処理が行われることがあります。

生産量の増加

巣箱の中でミツバチが羽で風を送って水分を蒸発させ、はちみつを熟成させるのを待つのではなく、水分量が多いまま収穫し、人工的に煮詰めることで、より多くの量のはちみつを短期間で得ることができます。

加工の効率化

はちみつは温度が低いと粘度が高くなり、瓶詰めなどの作業がしにくくなります。加熱することで粘度を下げ、作業効率を上げることができます。

はちみつを加熱するとどうなる?デメリットとは。

はちみつイメージ

はちみつを加熱するデメリットについても説明させていただきます。

栄養成分の損失

加熱することで、はちみつに含まれていたビタミンC、葉酸、ビタミンB1などの熱に弱い栄養素や、消化酵素などが失われてしまいます。

風味の劣化

はちみつには、花の蜜の種類や採取時期によって異なる、いくつもの香りが含まれています。これらの香りの揮発成分が熱によって飛ばされてしまうことで、非加熱はちみつが持つフレッシュな香りが失われてしまうことが大きな特徴です。

HMF値の上昇

加熱によって、HMF(ヒドロキシメチルフルフラール)という物質が増加します。HMFは、はちみつを加熱したり、長時間高温で保存したりすることで生成される物質で、その量が多いほど、はちみつの品質が低下していると考えられています。

非加熱はちみつの特徴

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豊富な栄養素

非加熱はちみつには、ブドウ糖、果糖などの糖質に加え、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素など、約180種類の栄養素が含まれています。特に、オリゴ糖やグルコン酸は、腸内環境を整える働きがあると言われています。

糖分についても、通常は体内でブドウ糖と果糖に分解されて吸収されますが、はちみつはこの過程をみつばちがすでに行っており、主成分はブドウ糖と果糖です。吸収されやすいため消化吸収に手間がかからず、摂取後すぐにエネルギーに転換できるのです。

風味・香り

非加熱はちみつは、加熱処理を行わないため、花の香りが豊かで、フレッシュな味わいが特徴です。

非加熱はちみつを家庭で楽しむ方法

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非加熱はちみつは、まずはひとくち食べて香りや味わいを楽しんでいただくのがおすすめです。それ以外にもヨーグルトやパンケーキ、紅茶など、様々なものに添えても美味しくいただけます。また、チーズやナッツと一緒に食べたり、サラダのドレッシングとして使うのもおすすめです。

【ポイント】

温度に注意: 非加熱はちみつは、高温になると栄養素が壊れてしまうため、45℃以下で保存するようにしましょう。

結晶化について: 非加熱はちみつは、温度が低いと結晶化することがありますが、品質に問題はありません。湯煎などで温めれば、再び液状に戻ります。

今回のまとめ

非加熱はちみつは、加熱処理によって失われてしまう栄養素や風味をそのまま味わえる、自然の恵みです。

私たちやまぎし養蜂場は、ミツバチが一生懸命作り出したはちみつの栄養と風味を、みなさまにそのままお届けしたいと考えています。
是非、一度、非加熱はちみつをお試しください。

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