子どもにも安心なはちみつの選び方

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はちみつマイスター 竹中

金沢にある直営店「みつばちかふぇ」の店長。美味しいもの、お酒が大好物。はちみつのことならなんでもお任せください♪

           

自然の甘味料として人気の「はちみつ」。砂糖に比べて栄養が豊富で、料理やおやつ、飲み物にも手軽に使えるため、子育て中のご家庭でも取り入れたいと考える方は多いでしょう。

しかし一方で、「子どもに与えても大丈夫?」「安全なはちみつはどうやって選べばいいの?」と不安に感じる方も少なくありません。特に1歳未満の赤ちゃんに与えると「乳児ボツリヌス症」のリスクがあることは有名です。

この記事では、こどもに安心して与えられるはちみつの選び方を詳しく解説しながら、具体的なおすすめポイントや活用方法もご紹介します。

子どもにはちみつを与えていい年齢は?

最初に知っておきたい大切なポイントは、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけないということです。

はちみつにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり、腸内環境が未熟な赤ちゃんはそれを排除できず、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。

●与えてよい年齢:1歳以降
1歳以上であれば、腸内細菌が整っているため、はちみつを食べても安全とされています。

なお、「1歳未満の乳児にはちみつを与えてはいけない」という注意喚起は、厚生労働省から正式に通達されています。詳しくは厚生労働省の案内ページをご確認ください。

こどもにはちみつをおすすめする理由

はちみつイメージ

1歳を過ぎた子どもには、はちみつはとても嬉しい栄養源になります。

1. 栄養が豊富
はちみつにはビタミンB群、カリウム、鉄分、ポリフェノール、酵素などが含まれており、ただの甘味料以上の栄養を補えます。

2. 疲労回復・エネルギー補給
はちみつは単糖類(ブドウ糖や果糖)が多いため、消化吸収が早く、すぐにエネルギーに変わります。運動後や風邪気味で食欲が落ちているときにも役立ちます。

3. のどや咳のケア
昔から「のどの痛みや咳にはちみつ」と言われるように、抗菌・抗炎症作用があり、子どもの風邪予防や軽いのどの不調にもおすすめです。

こどもに安心なはちみつの選び方

はちみつの選び方

1. 「純粋はちみつ」を選ぶ
スーパーなどでは「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」も販売されています。これらは砂糖や水あめを加えていたり、加熱処理されて栄養素が失われている可能性があります。
→ ラベルに「はちみつ」と記載されているものを選びましょう。

2. 加熱処理されていない「はちみつ」を選ぶ
栄養や酵素をしっかり摂りたい場合は、低温処理や非加熱の「はちみつ」がおすすめです。ただし結晶化しやすい特徴があるので、自然な現象として理解しておくと安心です。

3. トレーサビリティが明確なもの
輸入はちみつの一部には、混ぜ物や残留農薬の心配が指摘されることもあります。国産で、採蜜地や生産者がはっきりわかるものを選ぶと、より安全性が高まります。

4. 子どもが食べやすい風味
アカシアはちみつやレンゲはちみつはクセが少なく、子どもでも食べやすい味わいです。そばはちみつなど風味の強い種類は、大人向きと言えるでしょう。

こどもへの与え方と注意点

はちみつイメージ

与える量の目安
●1歳以上〜幼児期:小さじ1杯程度から
●学童期:料理やおやつに適量(大さじ1程度)
甘みが強いため、与えすぎには注意しましょう。

与え方の工夫
●トーストやパンケーキに薄く塗る
●ヨーグルトやフルーツにかける
●温かいミルクやハーブティーに混ぜる
砂糖の代わりに使えば、自然な甘さで健康的です。

注意点
●加熱すると栄養が減るため、できれば生のまま使う
●開封後は清潔に扱い、直射日光を避けて保存する

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まとめ

はちみつは、1歳を過ぎた子どもにとって安心で栄養価の高い自然の甘味料です。選ぶときには「純粋はちみつ」「非加熱はちみつ」「国産や信頼できる生産者」などを基準にすると、より安全に取り入れられます。

毎日の食事やおやつに少し取り入れるだけで、エネルギー補給や風邪予防、美容や健康にも役立つ万能食材。ぜひ、ご家庭でも安心して楽しめるはちみつを選んでみてください。

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