はちみつとヨーグルトの組み合わせが相性が良い理由:健康と美味しさを両立

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はちみつマイスター 竹中

金沢にある直営店「みつばちかふぇ」の店長。美味しいもの、お酒が大好物。はちみつのことならなんでもお任せください♪

           

はちみつとヨーグルトの相性はなぜ抜群?栄養学的視点で解説

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌とはちみつに含まれる栄養素、酵素やビタミンは、相乗効果を生み出します。この記事では、これらが体に与える影響を詳しく解説します。

腸内フローラと健康

健康番組などで「腸内フローラ」という言葉を聞いたことはありませんか?「フローラ」とは、植物が群れてしげっている様子を指す言葉で、腸内で腸内細菌が群れている様子を植物の茂みになぞらえていると言われています。

腸の中には数百から1000種類、数百兆個以上の細菌がいます。それらは「腸内フローラ」と呼ばれる小さな集まりを無数に作って存在しています。

この腸内フローラでは、善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)と悪玉菌(大腸菌や黄色ブドウ球菌)がバランスを保ちながら共存しています。不規則な生活や不健康な食事でこのバランスを崩すと、悪玉菌が増殖し、有害物質が体内を巡ることで健康に悪影響を与える一因となってしまいます。そこで善玉菌を増やすことで、健康な体を持続させることが大切です。

ヨーグルトとはちみつの相乗効果

そこでおすすめなのが、ヨーグルトとはちみつの組み合わせです。ヨーグルトには腸内環境を整える善玉菌の一種、乳酸菌やビフィズス菌が含まれています。一方、はちみつに含まれるオリゴ糖とグルコン酸は善玉菌のエサとなり、乳酸菌やビフィズス菌を活性化させます。オリゴ糖を摂取した乳酸菌は活性化し、グルコン酸は腸内のビフィズス菌を増やす効果があります(グルコン酸ははちみつに多く含まれるため「ハチミツ酸」と呼ばれることもあります)。

ビフィズス菌は、善玉菌の中の乳酸菌99.9%に比べわずか0.1%。乳酸菌との違いは、乳酸菌が体の中で作り出すのが乳酸だけなのに対し、ビフィズス菌は酢酸も作り出すということ。この酢酸は強力な殺菌効果があるため、悪玉菌を駆逐するパワーも強力だと考えられています。

また、非加熱の生はちみつを使用すれば、消化酵素が活性化し、ヨーグルトに含まれるカルシウムやミネラルの吸収率を高めることができます。

さらに、ヨーグルトにはタンパク質、カルシウム、ビタミンB群など健康を支える成分が豊富に含まれています。一方、はちみつに含まれる糖質の主成分はブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)といった単糖類で、これらは非常に吸収が早く、摂取後すぐにエネルギーとして利用されます。この2つを組み合わせることで、体が必要とする栄養素をバランスよく補うことができます。

はちみつヨーグルトの健康効果:美容やダイエットにも役立つ!

はちみつヨーグルトは腸内環境を整えるだけでなく、美容やダイエットにも効果を発揮します。

ダイエットにおすすめな理由

はちみつは低GI食品に分類されており、血糖値の急上昇を防ぐ効果が期待できます。ダイエット中や疲れたとき、小さじ1杯のはちみつが空腹感を抑え、暴飲暴食を防ぎます。また、すぐにエネルギーとして消費されるため、脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。

さらに上記の通り、はちみつとヨーグルトには腸内環境を整える成分が含まれており、腸内環境を整えることで基礎代謝を高めます。基礎代謝が上がることで、カロリー消費が効率化し、ダイエットを効果的にサポートします。

美肌と免疫力向上

腸の免疫機能は体全体の約7割を占めており、腸内環境の改善は免疫力の向上に直結します。腸内環境を改善することでお通じを良くし、肌荒れを防ぐ効果も期待できます。ビタミンCを含むはちみつは、美肌をサポートする心強い味方です。真冬の受験シーズンなどに、インフルエンザをはじめとする感染症防止ということで乳酸菌飲料が流行ったりしますが、一緒にはちみつを取り入れるのもおすすめです。

また、はちみつに含まれる抗酸化物質が体内の活性酸素を抑え、エイジングケアにも効果的とも言われています。肌のツヤやハリが向上するだけでなく、疲労回復にもつながります。

どのはちみつがヨーグルトに合う? 種類別おすすめの組み合わせ

はちみつイメージ

ヨーグルトにはちみつを入れて食べると、多くの効果が期待できることを説明させていただきました。次に種類別にどんな味わいになるのかご紹介します。

アカシアやレンゲのはちみつ

クセがなくまろやかな甘みで、ヨーグルトの酸味を和らげます。ヨーグルトだけでなく、色々な料理にも相性の良いはちみつです。

菩提樹や柑橘樹のはちみつ

菩提樹はちみつはハーブのようなスッと香り高くさわやかな味わい。レモンやオレンジなどの柑橘樹のはちみつも、ほんのりと柑橘の香りと風味がさわやかで、どちらもヨーグルトにぴったり。

ブルーベリーや果樹系のはちみつ

果樹のはちみつは一般的にはその果物の風味がほんのりと感じられ、どちらもフルーティーな風味がヨーグルトのアクセントになります。

少しクセのあるはちみつにもおすすめ

はちみつは、一般的には色が濃いほうが抗菌作用があると言われていますが、色が濃くなるほど味にクセがあります。クセが強く食べにくいとされるはちみつも、ヨーグルトに入れると酸味とバランスが取れて、食べやすくなるのでおすすめです。

抗菌作用で有名なマヌカハニーは、独特な風味が苦手な方もいらっしゃるかもしれません。そんなマヌカハニーもヨーグルトに入れることで風味が和らぎます。抗菌作用もあり、腸内環境改善も期待できるので、おすすめです。

その他にもそばのはちみつなどもきな粉やすりごまを加えることで、和テイストな味わいが楽しめます。

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ヨーグルトにはちみつを加える際の注意点:効果を最大化する方法

はちみつイメージ

ヨーグルトにはちみつを加える際の量などについてポイントを説明していきます。

非加熱はちみつを選ぶ

非加熱の生はちみつには消化吸収を助けてくれる消化酵素が活きています。その他にも熱に弱い栄養素など、多くの栄養素を取り入れたい場合は、できるだけ非加熱はちみつに熱を加えず食べるのがおすすめとされています。そのため手軽さだけではなく、健康のことを考えてもヨーグルトとはちみつの組み合わせは適していると言えます。

適量を守る

はちみつの適量は1日大さじ1–2杯程度。ヨーグルトには小さじ1–2杯がおすすめです。はちみつの糖質は砂糖に比べてとても少ないというわけではないため、健康に良いとは言っても食べすぎは注意です。とくにはちみつは砂糖よりも約1.3~1.5倍程度甘いため、量も砂糖よりも抑えられるのが特徴です。

タイミングを工夫する

はちみつは、朝食時に摂ることで一日の腸内環境を整え、寝る前に摂ることで成長ホルモンの働きをサポートし、脂肪燃焼効果を高めると言われています。寝る直前だと消化が体の負担になるため、寝る2~3時間前がおすすめ。

気づいた時に慌てて一度に大量に摂るのではなく、習慣として定期的に摂ることも大切です。まずは、食事に取り入れやすい朝食に、はちみつヨーグルトを試してみるのがおすすめです。

また、トッピングとしてナッツやフルーツを加えることで、さらに栄養バランスが向上します。ナッツには健康的な脂質やビタミンEが含まれ、フルーツには食物繊維とビタミンCが豊富です。これにより、ヨーグルトとはちみつの効果をさらに引き出すことができます。

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