養蜂に必要な道具って?
~ミツバチさん・巣箱 編~
COLUMN
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養蜂部 坂本貴宏 Takahiro Sakamoto幼いころから昆虫が好きで入社、養蜂部ひとすじ18年。一女一男の父親。釣りと料理が大好きで、休日ごはん作り当番&子どもたちのお弁当、お菓子作りまでこなす。悩みは、養蜂オンシーズンは休日関係なく養蜂場に通い詰めるので、釣りも料理も子どもたちの相手もなかなかできないこと。
「養蜂に必要な道具って?」
これから養蜂のヒミツをお伝えしていこうと思います。
最初は養蜂をする上で欠かせない存在、ミツバチさんのご紹介!
決して道具ではありませんね!私たちの大切なパートナーです🐝
そんなミツバチさん達は巣箱ごとに家族になって生活しています。
なので養蜂場はミツバチさんにとって住宅街のようなイメージでしょうか。
目次
ミツバチさんの家族構成
ではさっそく家族構成についてです。
※ここから先はたくさんのミツバチさんたちが写ります。虫が苦手な方、集合体が苦手な方はご注意ください。
スクロール↓
【母親】女王蜂
真ん中のミツバチさんが女王蜂です。
巣箱の中にたった一匹。
お腹が大きくて、卵を産むことが仕事なんです。
多い日には、なんと2000個の卵を産むとか!
やはり女王蜂の存在は特別ですね!
【娘】働き蜂
働き蜂がオスだと思っている方も多いかもしれませんが…
じつは働き蜂はメスなんです!
毎日のように蜜あ花粉を集めにいったり、外敵が来たら戦ったり、ミツバチさんの赤ちゃん(幼虫)のお世話をしたりと名前の通り、よく働いてくれるすごい子たちです!
モコモコでかわいいですね。
姉妹もたくさんいて、巣箱の中には最盛期には約5万匹くらいいるんですよ!
【息子】オス蜂
真ん中の目が大きく、カラダも他の働きバチと比べてひと回り大きいミツバチさんがオス蜂です。
巣箱内の兄弟は500匹くらいでしょうか。
実はオス蜂…毒針を持っていないんです!なので刺すことはありません。
蜜や花粉も集めに行かず、唯一の仕事は次世代の繁殖のため、新女王蜂との交尾。
あとは遊んで(?)暮らしています。
ところが女王蜂の繁殖期間が終わり秋になると、巣箱から追い出されてしまいます…。
多い季節にはひと箱の中に5万匹くらいになるミツバチさんの大家族!
お住いの巣箱ってどんな感じなんでしょうか?
ミツバチさんのお家「巣箱」について
ミツバチさんは家畜です!養蜂家が巣箱で大切に飼育しています。
住まいはシンプルな木の箱に見えますが、所々でミツバチさんが過ごしやすい作りになっています。
快適ポイント① 巣門(すもん)
まずは巣門(すもん)と呼ばれる玄関です。
横幅はまぁまぁありますが、高さは僅か1㎝くらいしかない狭き門💦
でもこの隙間が良いんです!
天敵のオオスズメバチが簡単に潜り込めない絶妙なサイズでミツバチさんも安心なんですよ!
快適ポイント② 継箱(つぎばこ)
最盛期には5万匹を超える大家族!🐝
急なお家の増築もお任せください!
吹き抜けタイプの「継箱(つぎばこ)」を重ねれば、あっという間に2階建て!
ミツバチさんの希望に応じて3階建ても可能ですよ!
快適ポイント③ 換気用の窓
フタや本体に換気用の窓があります。
ミツバチさんは箱内の温度をキープ(巣の中心部はだいたい34℃を保ちます)して快適度をアップしています!
その方法は羽で風を送り空調を効かせるということ。
さらに暑~い日には水を吸ってきて巣内に水を撒いて気化熱で温度を下げます。
なので花以外にも湧き水などでも沢山のミツバチさんの姿が見られます!
↑給水中のミツバチさん
また、養蜂家が花を求めて巣箱を遠くに移動する時には巣門を閉めて移動するので、暑くならないように巣箱本体の窓も役立ちます。
という感じで、ミツバチさんたちが過ごしやすい作りになっているんですよ!
次回は「養蜂器具」についてご紹介します!