ニュージーランド産マヌカハニーの魅力と選び方:健康効果を徹底解説

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はちみつマイスター 竹中

金沢にある直営店「みつばちかふぇ」の店長。美味しいもの、お酒が大好物。はちみつのことならなんでもお任せください♪

           

ニュージーランド産マヌカハニーの魅力とは?

マヌカハニーイメージ

マヌカハニーは、ニュージーランドでのみ自生する「マヌカ」の花から採取される特別なはちみつです。世界的に高く評価されるその理由は、強力な抗菌・殺菌作用にあります。特に、UMF(Unique Manuka Factor)5+以上のマヌカハニーは全体の20%以下、UMF15+以上となるとわずか3%ほどしか採れず、その希少性からも高い価値が認められています。

この優れた抗菌力が注目され、医療用にも活用されているマヌカハニーは、美容や健康を気にする人々に広く愛用されています。特に、声を酷使するアナウンサーやアーティスト、俳優、さらにはアスリートにも人気があり、日常的に摂取することで喉のケアや体調管理に役立つとされています。

マヌカハニーとは?ニュージーランドが誇る奇跡のはちみつ

マヌカハニー花

マヌカハニーの歴史は古く、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は、「復活の木」と呼び、マヌカの木を薬草として重用し、万能薬として健康維持に役立てていました。そこから採れるはちみつも民間療法の一環として活用してきました。ニュージーランドだけではなく、ヨーロッパなど世界各国でも医薬品として扱われており、マヌカハニーは「ヒーリングハニー」(治療効果のある蜂蜜)とも呼ばれています。

マヌカの木(学名:Leptospermum scoparium)は、ニュージーランドの広大な原野に自生する低灌木で、春から夏にかけて白やピンクの可憐な花を咲かせます。その花から採れるはちみつは、一般的なはちみつよりも、強力な抗菌作用を持つことで知られています。風邪や花粉症などに対する高い抗菌力(抗炎症力)など、多くの効能が報告されています。

1990年代には、ニュージーランドのワイトカ大学で「マヌカハニーの父」とも呼ばれる、ピーター・モラン博士による研究が進み、マヌカハニーの抗菌・殺菌作用が科学的に証明されました。これにより、世界中でその価値が再評価され、多くの人々が健康維持のために取り入れるようになりました。

マヌカハニーの健康効果:普通のはちみつとの違い

はちみつイメージ

マヌカハニーの健康効果は、UMFやMGO(Methylglyoxal)の数値によって示されます。UMF規格もピーター・モラン博士が、AMHA(アクティブマヌカハニー協会)を設立し、作り上げました。マヌカハニー特有の抗菌物質の名称であり、活性度合いを数値化した基準(規格)となっております。これらの数値が高いほど、抗菌作用が強くなるとされています。

一般的なはちみつの殺菌力は、過酸化水素やグルコン酸によるものですが、マヌカハニーはメチルグリオキサール(MGO)という成分が主な抗菌成分であるため、光や熱に強く、長期間その効果を維持することができます。メチルグリオキサールは体内で悪性細胞に対して特異的に作用するとも言われています。

特に、マヌカハニーは以下のような健康効果が期待されています。

・ピロリ菌や大腸菌、O-157などの消化器系に悪影響を及ぼす細菌の抑制

・風邪や喉の炎症を引き起こす連鎖球菌の殺菌

・胃潰瘍の予防

・やけどや傷の治療

これらの特性から、マヌカハニーは医療用途でも活用されている。UMF10+などの数値は、医療用消毒液のフェノール溶液と比較して表したもので、「UMF10+」のマヌカハニーは、フェノール液の濃度10%と同等の強さがあることを示されています。ニュージーランドではUMF10+以上のなかにはメディカルグレードと呼ばれるものもあり、医療現場でも重宝される。

ニュージーランド産マヌカハニーの選び方:UMFとMGOの意味を理解しよう

はちみつの選び方

マヌカハニーを選ぶ際には、UMF(Unique Manuka Factor)、MGO(Methylglyoxal)、MGS(Moran Gold Gtandard)の数値に注目することが重要です。

UMF(Unique Manuka Factor):ニュージーランドのUMFハニー協会が認定し、マヌカハニーの殺菌・消毒効果を、消毒液のフェノール溶液と比較した数値。

MGO(Methylglyoxal):マヌカハニー1kgあたりのメチルグリオキサールの含有量を示す。

MGS(Moran Gold Gtandard):マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールの量、純度、質を表しています。

以下の換算表を参考にすると、自分に合ったマヌカハニーを選びやすくなります。

UMF値 MGO値 MGS値 抗菌力
UMF5+ MGO83+ MGS5+
UMF10+ MGO263+ MGS10+
UMF15+ MGO514+ MGS16+
UMF20+ MGO829+ MGS20+ 非常に高い

優れた抗菌作用があるといわれ、世界各国で人気が高まった結果、偽者のマヌカハニーが出回るようになり問題になっていました。他のハチミツと混ぜて販売したり、数値を偽装して販売したりと社会問題となりました。実際2014年にニュージーランド政府は、マヌカハニーは1,700トンしか生産されていないのに対して、「マヌカハニー」と表示されたはちみつが世界で1万トンあまり販売されていると発表しました。

これを問題視したニュージーランド政府は2018年以降、2つの検査を行うことが義務づけています。マヌカの【DNA】の検査とマヌカ特有の4種類の物質の含有量を検査するものです。その厳格な基準を設け、品質を保証したマヌカハニーのみ「マヌカハニー」と名乗ることを許可しています。その認められたものが、これらの数値がついたマヌカハニーとなっております。この数値がついたマヌカハニーは厳格な認証を受けた商品の証となります。

マヌカハニーには2種類のタイプがあります。

モノフローラルマヌカハニー:マヌカの花の蜜がほぼ単独で含まれる純度の高いもの。

マルチフローラルマヌカハニー:マヌカ以外の花の蜜も一定量含まれるもの。

純度の高いモノフローラルマヌカハニーの方が、抗菌作用が強いとされています。ただし、マルチフローラルマヌカハニーも上記した厳格な検査を行い、「マヌカハニー」としての基準を満たしたと許可されているものとなります。

マヌカハニーの活用法:日常生活で取り入れる方法

マヌカハニーは、さまざまな方法で日常生活に取り入れることができます。ただし、マヌカハニーは少し風味が気になる方も多いです。それぞれの目的に応じて、取り入れ方を選択するのもおすすめです。また日常使いのために、あえて数値の低いマヌカハニーを選ぶのも良いと思います。

・そのまま食べる:抗菌力を求める方は、UMF、MGO、MGSの数値が高いものを大さじ1杯そのまま摂取。

・お湯に溶かして飲む:抗菌成分であるメチルグリオキサールは熱に強いため、お湯に溶かして持ち歩くのもおすすめ。

・トーストに塗る:バターと混ぜて塗ると、まろやかな味わいに。

・ホットミルクや紅茶に入れる:キャラメルのような風味が広がり、飲みやすい。

・ヨーグルトに混ぜる:風味が気になる方も、ヨーグルトと一緒に食べると食べやすい。

・ナッツやごまペーストと組み合わせる:風味が相性よく、栄養価もアップ。

・味噌と合わせる:和食にも応用できる。

マヌカハニーは、その優れた抗菌・保湿効果から、美容ケアにも幅広く活用されています。スキンケアに取り入れることで、肌の健康と美しさをサポートします。以下に、具体的な美容目的での利用方法をご紹介します。

1. 洗顔料としての活用

マヌカハニーの殺菌効果が期待でき、保湿効果も高いため、洗顔時のつっぱりや乾燥を軽減させてくれます。洗顔時に、適量のマヌカハニーを手に取り、顔全体に広げて優しくマッサージします。その後、ぬるま湯で洗い流すことで、肌を清潔に保ちながら、しっとりとした感触を得られます。

2. フェイスマスクとしての利用

マヌカハニーの保湿効果を最大限に活用するため、フェイスマスクとして使用するのもおすすめです。洗顔後、適量のマヌカハニーを顔全体に塗布し、10〜15分程度置いてからぬるま湯で洗い流します。これにより、肌の潤いが増し、しっとりと保湿してくれます。

3. スポットケアとしての活用

マヌカハニーの抗菌作用は、ニキビや肌荒れの部分ケアにも適しています。気になる箇所に少量のマヌカハニーを塗布し、しばらく置いてから洗い流すことで、炎症を抑え、肌の回復を促進します。

これらの方法を日常のスキンケアに取り入れることで、マヌカハニーの美容効果を実感できるでしょう。ただし、肌質によっては合わない場合もありますので、初めて使用する際はパッチテストを行うことをおすすめします。

ニュージーランド産のマヌカハニーは、特別な抗菌作用を持つ奇跡のはちみつです。健康や美容に多くの恩恵をもたらし、正しい選び方を知ることで、より効果的に取り入れることができます。日常の健康維持に、ぜひマヌカハニーを活用してみてください。

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